ノルウェージャンフォレストキャットの猫図鑑

ノルウェージャンフォレストキャットの歴史

ノルウェージャンフォレストキャットは、北欧の神話に登場する女神フレイヤの乗るソリを引いていたという伝説があることで、北欧では広く知られています。その歴史は4000年前にさかのぼるとも言われていますが、はっきりしていません。
祖先は、南ヨーロッパに住んでいた短毛の猫skogkatt(スコウガット)であったという説や、11世紀頃、バイキングがトルコから持ち帰った猫が住み着いたものという説もあります。北限のヨーロッパの一国であるノルウェーは冬の寒さの厳しい国で、この地で生き残るための条件が整っていた猫たちだけが生き残り、残った猫たちで選択交配が繰り返されることになり、長毛でやや大きめの猫になりました。
長い歴史の中で人間の生活に近づき、ネズミ退治のために農場などで飼育されていたことも多かったようです。

1930年代になると、ノルウェーの愛猫家は、国を代表する猫としてskogkatt(ノルウェージャンフォレストキャットの前身)を保護、育成する活動を始めました。
しかし、第二次世界大戦がはじまると活動は中断されてしまい、1970年代までのあいだ、skogkattは絶滅寸前にまで追い込まれてしまいました。
そこで1975年、ノルウェーの繁殖者たちによって、ノルウェージャンフォレストキャット(ノルウェー語でNorsk Skogkattring)の最初の猫種クラブが設立され、本格的な育種と保存が再開されて、1977年にはヨーロッパの猫種登録機関に品種として登録されることになりました。

ノルウェージャンフォレストキャットの繁殖者たちは、個体数の維持と品種の固定化のために尽力を続けました。
その目標は、近親交配に頼ることなく猫種を維持できるだけの大きな遺伝子プールを作り上げることでした。
そして1979年、ノルウェージャンフォレストキャットのつがいが、アメリカに初めて輸入され、新天地での繁殖と育種が開始されました。
隣国スウェーデンには1978年に猫種として登録され、アメリカでは1984年になってようやく登録されることになりました。
日本ではノルと短く呼ばれることが多くありますが、英語読みの愛称をウェジー、またはアルファベットの頭文字を取ってNFCと短く呼ばれることもあります。

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴

ノルウェージャンフォレストキャットはやや大きめ、前足より後ろ足が長い腰高の構成で、全体にシャープかつたくましい印象です。
頭部は三角形で鼻筋はまっすぐであり、あごは分厚く、体躯は筋肉質でがっちりとしています。
長いしっぽは先の方に向かって細くなっています。
被毛は大変ゴージャスな長毛のダブルコートで、水や脂をはじくように皮脂で覆われています。
体重は、成猫のオスは4.5~7.0kg程度、メスは3.5~5.5kgとなっています。
ノルウェージャンフォレストキャットは、アメリカでの繁殖も盛んに行われた経緯から、全体に線が細めで可愛らしいアメリカ系と、しっかりとした体格のヨーロッパ系の2つの系統があります。

ノルウェージャンフォレストキャットの性格

ノルウェージャンフォレストキャットはおだやかで賢く、辛抱強く優しい性格で、人や他猫とのコミュニケーションを好みます。
長毛猫にしては活発で、特に子猫から若猫の時代は遊ぶことが大好きで、おとなしくしてはいません。
成猫になっても、屋外では木登りを好み、室内ではキャットタワーの最上部を独占したがります。

ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方

ノルウェージャンフォレストキャットはサイズが大きめの長毛猫ですので、十分に成長して被毛が揃い、成猫として完成するまでに約3年かかります。
しっかりした骨格と筋肉、美しい被毛を作るために、良質の食事を与えるようにしましょう。
成猫になると比較的おとなしいと言われていますが、若猫の頃は元気で、運動も遊びも大好きです。
上下運動を好みますので、タワーを用意するほか、家具や本棚の上部に上がることがありますので、落下事故の起きないように片づけておきましょう。

普段の毛の手入れはできれば1日1回はブラッシングを行い、抜け毛を取り除くとともに、皮下への通気を行ってあげましょう。
ノルウェージャンフォレストキャットの被毛は、防寒防水のため、皮脂に薄く覆われています。
シャンプーを行わないと、皮脂に汚れがついて黒ずんだり、汚れが落ちにくくなったり、雑菌の温床となり皮膚炎を起こすことがあります。
寒冷地以外では月に1度以上はシャンプーを行いましょう。
比較的汚れにくい子猫のうちはシャンプーをしなくて済むと考えがちですが、成猫になって定期的なケアが必要になってから始めるのと、嫌がる場合も多くあります。子猫から若猫のうちにシャンプーやブラッシング、耳や歯の手入れなどのグルーミングに慣らしておいた方が良いでしょう。

ほかに、爪とぎやトイレなどを用意しておいてあげましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの毛色

ノルウェージャンフォレストキャットは単色ではブラック、ブルー、ホワイト、タビーではブラウン、シルバー、ブルー、レッド、クリームとこれらの濃淡があります。さらにホワイトや他色とのバイカラーがあります。

ノルウェージャンフォレストキャットの気を付けたい病気

ノルウェージャンフォレストキャットは純血種としては遺伝的疾患が少なく、比較的丈夫な猫種です。
好発疾患としては肥大型心筋症という心臓病や、肥満による糖尿病があります。
太りやすい傾向があり、肥満は心臓や関節に負担をかけてしまいますので、食事やおやつのあげすぎには注意が必要です。

ノルウェージャンフォレストキャットは毛の量が多く長いので、ブラッシングで抜け毛を取っておかないと、皮膚疾患や毛球症を引き起こしますので注意が必要です。

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