「私と関わる全ての人や猫に、真摯に接することを日々心がけています」と、勤勉で誠実な思いを語る谷口ブリーダー。ノルウェージャンフォレストキャットを、愛情を込めてブリーディングしています。

事務局　ノルウェージャンフォレストキャットを扱うきっかけはなんでしたか?
谷口ブリーダー　もともとはロシアンブルーをペットとして飼っていました。転勤や出張が多い仕事をしている中、くじけそうになることがあっても、愛猫を支えに頑張ることができました。ようやく地元札幌へ戻った矢先、その子が、寿命で虹の橋を渡ることになり、もう猫は迎えないと思っていました。ですが、ふとペットショップに足を止めている自分に気付き、悩みながら猫を飼うことについて調べ始めたんです。そこであらためて猫と猫を取り巻く環境について学び、動物愛護の資格を取得しました。保護施設や動物病院、ペットショップやブリーダーの方々から色々なお話を聞くうちに、その中の一人にノルウェージャンフォレストキャットのチャンピオンの子を譲っていただいたんです。

事務局　ノルウェージャンフォレストキャットの魅力や繁殖の際に気をつけていることはありますか?
谷口ブリーダー　人間ひとりひとり性格が違うように、猫も一匹一匹性格が違うので、一概に言えないのですが、甘えん坊で遊び好きで、飼い主の後をついて回ったりするのがとても可愛いですね。繁殖の際は、とにかく健康第一を心がけてます。キャッテリーにきた方からは、すごくきれいですねとお褒めいただくことが多いです。清潔に保つことはもちろん、ひとりひとりに目を向けて健康状態をチェックしています。

事務局　キャットショーでは出陳者だけではなく、ショーで書記や審査員の秘書をするクラークもされているそうですね。
谷口ブリーダー　まだまだ勉強中ですが、クラークの仕事は、審査員の先生の秘書としてサポートしながら、トップブリーダーの手塩にかけて育てた素晴らしい猫たちを間近に見ることができて、とても勉強になります。

事務局　キャッテリーとして大切にしていることはなんですか?
谷口ブリーダー　いろいろな方々に話を聞いていると、残念ながら猫を愛情の対象ではなく、お金にしか見ていない方もいます。平気で嘘をつき、とぼけ、騙す人もいました。そういった方々も、表向きは猫好きを演じていますし、見破られないようにしてますから区別がつけにくいのですが…。知り合った多くのブリーダーの方々は、愛情を持って真剣に猫のために活動をしていました。だから私は「可愛い猫をお探しの方に、可愛い猫をお渡しして、猫も人も幸せになる」ための活動をするという目標を立てました。具体的には、親猫や兄弟を見られること、育った場所を見られること、いつでも相談できることはもちろん、嘘はつかないこと、お金や名誉に流されないことです。自宅兼事務所で別の仕事をしていますが、猫をお譲りしたお金は猫のためだけに使っています。

事務局　ノルウェージャンフォレストキャットを飼いたいと思っている方にメッセージはありますか?
谷口ブリーダー　みな性格は違いますが、とても愛らしく、骨格のしっかりした健康的な子猫たちです。長い間、じっくりと共に生活することをお考え頂き、お迎えしてもらいたいです。以前の私のように、猫を必要とし、その子がいれば頑張れる人、幸せになれる人のために、お役に立ちたいと考えています。